Singapore Airlines International Cup 2006
(International Group 1)
                Sunday,14May2006

     シンガポール・エアラインズ・インターナショナル・カップ(国際GT)芝2000m
     実施日 平成18年 5月14日(日)
     シンガポール  クランジ競馬場
     第9R  発走20:35(現地時刻)   日本時刻 21:35

              


 昨年のチャンピオンズマイルから2度目となる海外遠征はシンガポールクランジ競馬場で行われる、
シンガポール・エアラインズ・インターナショナル・カップ(国際GT)芝2000mへの挑戦となりました。
 シンガポールは年間を通して30度を超える気候のため、バルクにとっては暑さとの戦いとなります。
また、シンガポールの芝コースはタフなコースされていますが、バルクとともにクラシックを戦った五十嵐
冬樹とのコンビで地方競馬で初の海外GT制覇を目指します。


シンガポール・エアラインズ・インターナショナル・カップ(国際GT)芝2000m 出走予定馬

NO Bar 馬名 重量 年齢 騎手 調教師
2 1 コスモバルク 日本 57 5 五十嵐 冬樹 田部 和則
5 2 チキティン サウジアラビア 57 5 W.マーウィング I.ジョリー
3 3 ボウマンズクロッシング 香港 57 せん 7 G.モッセ C.フォーンズ
13 4 ウォーホーン シンガポール 57 せん 4 M.デュ・プレシス P.ショー
4 5 ファルスタッフ 南アフリカ 57 4 B.ヴォースター M.デ・コック
6 6 ヴルームヴルーム オーストラリア 57 せん 5 C.ウィリアムズ D.ヘイズ
1 7 ヴァリシール アラブ首長国連邦 57 5 L.デットーリ S.ビン・スルール
8 8 マウントストリート シンガポール 57 せん 5 J.パウエル L.ラクソン
11 9 ザンケル シンガポール 57 4 N.CALLOW D.コウ
10 10 ターフェル シンガポール 57 せん 7 K.B.スー D.マーフィー
12 11 ダイヤモンドダスト シンガポール 57 せん 5 C.セジョン 高岡 秀行
9 12 ビッグイージー シンガポール 57 せん 4 S.ジュマート L.ラクソン
7 13 キングアンドキング シンガポール 57 せん 5 R.リム S.バーリッジ

出走までのバルク

4月18日 ビッグレッドファームにて追い切り

4月22日 美浦トレセンに向け出発

4月28日 美浦トレセンにて国内での最終追い切り (6F 78.7  3F37.0)

5月2日  シンガポールに向け成田発22:00に出発

5月3日  無事シンガポールに早朝4:00に到着

5月6日  シンガポール クランジ競馬場芝コースで初めての追い切りを実施単走で5Fからペースを上げ
       最後の2Fで気合いをつけた程度の追い切り。
       「先日3日に行った追い切りに比べて、今朝の方が反応が良く、状態が確実に上がっているようです。
       到着した当初は環境の変化に戸惑っていましたが現在は環境にもなれた様子でリラックスしており良い
       状態で望めるでしょう。」と榎並きゅう務員。
       暑さにも負けずに元気一杯の様子、今回が実質的な最終追い切りとなり、今後は本番に備え軽
       めの調整を行い本番を迎える予定。
       追い切りの様子 

5月10日 本日は、常歩で1時間程度の軽めの調整。
       バルクの状態は追い切り後もカリカリするところもなく落ち着いています。
       
       榎並きゅう務員のコメント
       「これからパレードリング他、可能なところをスクーリングする予定。明日は関係者によるイベントなどが行
       われる予定で段々とレース本番の雰囲気に近づいていることを感じ自分自身の気持ちも高まってきました。
       最終追い切りを終えてやるべきことはやりましたが、何とか結果を残してファンの皆様他、関係者の期待に
       応えたいと思います。」
       
5月11日 昨日と変わらず常歩で1時間程度の軽めの運動を行いました。
       昨日の夕方にスクーリングを行い、当日の移動ルートを全て見せました。この中間は終始落ち着いておりましたが、
       スクーリングで本馬場を横切る際には気合いが乗り、レースと勘違いするほど気持ちが戦闘モードに入っています。
       
       榎並きゅう務員のコメント
       「本日の昼食時に枠順抽選会があり、コスモバルクには絶好の最内枠を引き当て運も引き寄せて来たのではない
       かと思います。暑い中でも順調に調整できており、ますますレースが楽しみになってきました。」

5月13日 本日早朝に、常歩で1時間程度の軽めの調整。バルクは相変わらず元気な様子で調整をこなした。同時刻に五十嵐
       冬樹騎手も競馬場に到着し田部調教師と共に芝コースを歩き馬場の状態を確認しました。クランジ競馬場の芝コース
       は歩いた感じでは一件固そう見えるが、根が浅いため日本のコースとは違う印象。
       また、当日は雨の予報も出ているため天気の状況が気になります。
       当日、五十嵐騎手は第4競走で同枠・同距離のレースにエキストラ騎乗の予定。
       現在、クランジ競馬場で活躍中の高岡調教師も現れ田部調教師とシンガポール競馬のレースの特徴などが話合われて
       いた。
       当日の同競走にダイヤモンドダストが出走予定の高岡調教師もバルクについて「今回はバルクにとってもチャンスになる
       と思います。うまく折り合えればかなりいいところまでいくと思いますよ。」とコメント。

 
    

      最終調整を行うコスモバルク                       芝コースをチェックする五十嵐冬樹騎手と田部調教師
      
    
      クランジ競馬場の芝を確認                         高岡調教師と田部調教師

    

     明日、決戦の舞台となるクランジ競馬場

5月13日
     本日の最終レースで、元ホッカイドウ競馬調教師で現在シンガポールで開業中の高岡調教師の管理馬オプティマムノート号
     が見事優勝した。レースを観戦していた田部調教師も祝福に駆けつけ高岡調教師の管理馬ダイヤモンドダストもシンガポール
     ・エアラインズ・インターナショナル・カップに出走予定となっておりお互いの健闘を誓いあった。
   

   
   


5月14日
     (エキストラ騎乗)
     五十嵐冬樹騎手はシンガポール・エアラインズ・インターナショナル・カップと同距離で行われる第4Rにタキノビックで出走。
     同競走レースはスタート後終始最後尾からの展開となったが4コーナーから他馬が外へ進路を取る中直線で伸び5着と健
     午前中に雨が降り重くなった馬場状態と初めてのシンガポール競馬の雰囲気を感じ、メインRに臨む。

    







    世界にその名前を刻む瞬間が始まる。


    
    パドックへ向け移動。                           パドックではいつものバルク。

    
    スタンド前での騎手紹介                         バルクに騎乗しいよいよ本馬場入場

    
    いつもより落ち着いて返し馬を行うバルク     


  3番人気に指示され最内枠からのスタート、1番人気のブルーブルームがハナを切りバルクは2番手で折り合いをつける。
  向こう正面でも終始2番手の好位置をキープし、4コーナーを周り最後の直線、手応え十分のバルクはブルームブルームを捕らえ内
  から急襲してくるキングアンドキングを1馬身3/4かわして2.06.5のタイムで優勝。
  五十嵐騎手も右手を高々と突き上げ世界にバルクの実力を見せつけ悲願のGT制覇。

  
  スター後の1週目バルクは2番手につける                      悲願のGT制覇に右手を高々とあげる五十嵐騎手。

  
  バルクと五十嵐騎手を讃える田部調教師と榎並きゅう務員                 世界のメディアに取り囲まれる五十嵐騎手

  
   表彰式                                   シャンパンルームにて

 

   オーナーのコメント
    「これまで多くの皆様に応援されてようやく結果を出すことが出来ました。これでご恩返しができたと思います。」
     バルクはさらに挑戦していきますのでよろしくお願いいたします。」

   田部調教師
    「このような舞台で結果を残せて最高です。今後もバルクと共に挑戦していきたいと思います。」
   
   五十嵐騎手のコメント
    「これまでの中で最高の騎乗ができました。応援してくださったファン皆様そして関係者の皆様に感謝いたします。」

    


シンガポール・エアラインズ・インターナショナル・カップ(国際GT)2006の結果

No Horse Name Time Gear Jockey Trainer Bar Rtg Wt
1 2 COSMO BULK 2.06.5 F IGARASHI KAZUNORI TABE 1 117 57
2 7 KING AND KING 2.06.77 1 3/4 R LIM S BURRIDGE 13 107 57
3 3 BOWMAN'S CROSSING 2.06.8 G MOSSE CASPAR FOWNES 3 114 57
4 6 VROOM VROOM 2.07.61 5 C WILLIAMS D HAYES 6 110 57
5 12 DIAMOND DUST 2.07.73 3/4 C SEGEON H TAKAOKA 11 102 57
6 10 TERFEL 2.07.85 3/4 KB SOO D MURPHY 10 103 57
7 4 FALSTAFF 2.07.99 3/4 BB B VORSTER M DE KOCK 5 113 57
8 13 WAR HORN 2.09.36 8 1/4 M DU PLESSIS P SHAW 4 96 57
9 5 CHIQUITIN 2.09.4 W MARWING IAN JORY 2 110 57
10 11 ZANKEL 2.09.96 3 1/4 BB N CALLOW D KOH 9 103 57
11 9 BIG EASY 2.09.98 B J SAIMEE L LAXON 12 103 57
12 8 MOUNT STREET 2.11.66 10 1/4 J POWELL L LAXON 8 106 57
13 1 VALIXIR 2.12.16 3 BB L DETTORI S SUROOR 7 121 57